オムロンヘルスケアが発売する腕時計型のウエアラブル血圧計(京都市下京区)

オムロンヘルスケアが発売する腕時計型のウエアラブル血圧計(京都市下京区)

 健康機器メーカーのオムロンヘルスケア(京都府向日市)は27日、独自開発した腕時計型のウエアラブル血圧計を12月3日に国内で発売すると発表した。医療機器の承認を取得し、生活の中で変動する血圧を正確に計測できる。今後は医療機関とも連携し、疾病の早期発見や予防などの臨床研究に役立てる。
 家庭用血圧計で世界シェア首位のオムロンヘルスケアが5年がかりで開発した戦略製品で、身に付けて使う血圧計で医療機器としての承認を受けたのは国内初。今年1月に米国で先行発売し、今月には英独など欧州4カ国でも販売を始めた。
 国内では同社の通販サイトで扱い、価格は8万7780円。高血圧症患者や健康意識の高い人ら40代以上を主なターゲットとし、初年度に1500台の販売を目指す。
 血圧計で広く用いられている空気で血管を圧迫する方式は、高い精度で計測できる半面、小型化が難しかった。同社は「カフ」と呼ぶ圧迫帯の機構を変え、従来の半分の幅で血管を押さえる技術を開発。センサーやポンプなども小型化した。
 ボタンを押すとバンド内側のカフに空気が送り込まれ、手首の血管を圧迫。1分前後で計測が終了する。最高と最低の血圧が画面に表示されるほか、無線通信でスマートフォンの専用アプリにもデータを送信する。
 歩数や睡眠時間なども測定できる。生活の中で自らの血圧変動をつかむことができるため、こまめな体調管理や生活習慣の改善を促し、「日本人の死因の上位を占める心疾患や脳血管疾患の減少につなげたい」(循環器疾患事業統轄部)としている。