建て替えに伴って撤去される木造のJR八木駅舎(京都府南丹市八木町)

建て替えに伴って撤去される木造のJR八木駅舎(京都府南丹市八木町)

八木駅の写真や思い出を募り、展示する取り組み(京都府南丹市八木町・わざどころPON)

八木駅の写真や思い出を募り、展示する取り組み(京都府南丹市八木町・わざどころPON)

 昭和初期に建てられた木造駅舎・JR八木駅舎(京都府南丹市八木町)が建て替えられるのを前に、地元の住民グループが駅舎との別れを惜しむ活動をしている。駅舎の写真や思い出を募るとともに、7月27日には、地域の歴史を見つめてきた駅舎への感謝を込めた「ありがとうセレモニー」を駅前で開く。

 八木駅は木造平屋建てで1934年に建築され、南丹市内で最も古い駅舎だ。丸窓が特徴で、ホームの屋根を支える支柱にはレールが使われている。通勤通学はもとより、かつては桂川での水泳浴客を迎え入れ、今でも8月の花火大会では見物客でにぎわう。老朽化に伴って同市とJRが2021年3月末までに線路をまたぐ形の橋上駅舎に建て替える。木造駅舎は本年度、撤去が始まる。

 木造駅舎に思いをはせようと、八木町在住や出身者の20~60代が「八木駅舎を愛する人の会」を立ち上げ、今月8日には旧国鉄の職員らに、かつての八木駅の様子を聞く講演会「偲(しの)ぶ会」を催した。

 同町の情報発信施設「わざどころPON」では、八木駅の写真や思い出を募って展示する取り組みを8月31日まで実施。セレモニーでは同町の八木中吹奏学部の演奏や八木音頭が披露され、駅舎と記念撮影する。

 わざどころPONを運営する藤村香菜子さん(29)は「レトロでかわいい駅舎で、住民の愛着は深い。一連の取り組みを記録に残していきたい」と話す。