着物事業にかける神永社長(左)の思いを熱心に聞く学生たち=京都市東山区

着物事業にかける神永社長(左)の思いを熱心に聞く学生たち=京都市東山区

 同志社大(京都市上京区)政策学部の学生が、伝統文化の継承にユニークな手法で取り組む起業家を取材している。成果は冊子にまとめて発信する予定で、28日は「3分で着られる着物」を企画販売するカミーズ・ポップ(東山区)の神永勉社長に、着物文化を世界に広める戦略を尋ねた。

 京都の伝統文化を継承する道筋を、若者視点で考える授業の一環。日本政策金融公庫西陣支店(上京区)の協力を得て、学生3人が今春から市内の起業家を訪ねている。

 神永社長はネスレ日本の役員を務めた後、日本文化を世界に広めたいとの思いから京都で起業。上下が分離した着物などが訪日観光客に人気を集めている。学生らは事業にかける思いや経営戦略を熱心に質問した。

 神永社長は着物産業の衰退に触れ、「落ちているものほど成功のチャンスがある。守る部分と進化させる部分が両方なければ、伝統文化は残らない」と指摘。東京五輪までにブランド力や品質を確立させ、独自の着物を海外市場で展開する計画を語った。

 2年林梨香子さん(19)は「文化を守るという思いを持つだけでなく、現実的なビジネスとして実行する姿勢が印象的だった」と感想を話していた。