灯火が揺らめくなか、技芸の上達を願い和歌を朗詠する「乞巧奠」(2018年8月、京都市上京区・冷泉家住宅)

灯火が揺らめくなか、技芸の上達を願い和歌を朗詠する「乞巧奠」(2018年8月、京都市上京区・冷泉家住宅)

 和歌の上達を星に願う冷泉家の七夕行事「乞巧奠(きっこうてん)」(冷泉家時雨亭文庫主催)が8月8日、京都市上京区の京都府立府民ホール・アルティで催される。一般観覧の希望に応え、昼夜2公演で、和歌の披講や雅楽など古式にのっとった祭事を披露するほか、かつて同家当主が手にしたバイオリンの演奏もある。

 乞巧奠は、冷泉家に伝わる年中行事の一つで、牽牛(けんぎゅう)と織女の2星に供え物をし、蹴鞠(けまり)と雅楽、和歌を朗詠して技芸の上達を祈る。さらに天の川に見立てた白布をはさみ、男女が和歌の贈答をする。現在も旧暦7月7日に近い日を選んで行っている。

 同家で催す際は建物維持の都合上、観覧を同文庫の会員と招待者に限定していたが、一般の観覧希望も多いことから、今年は5年ぶりに同ホールで催すことにした。戦前、京都大交響楽団でバイオリン奏者を務め、戦死した同家23代当主為臣氏の遺品のバイオリンが親戚から戻されたこともあり、披露の機会にもする。演奏はバイオリニストの石上真由子さん。

 昼の部は午後1時半、夜の部は午後6時開演。開催協力金は一人6千円。チケットぴあで販売している。問い合わせは主催の冷泉家時雨亭文庫075(241)4322=平日午前10時~午後5時。