下に保津川が流れる駅のホームで、椅子座禅を体験する参加者たち(京都市西京区・トロッコ保津峡駅)

下に保津川が流れる駅のホームで、椅子座禅を体験する参加者たち(京都市西京区・トロッコ保津峡駅)

 保津峡のせせらぎが聞こえる京都市西京区のトロッコ保津峡駅のホームで29日、座禅を体験するイベントが行われた。参加者は、ホームに背を向けるように並んだ椅子に腰掛け、目の前に広がる自然に身を委ねて心を静めた。

 中京区の旅行会社などが企画し、市内外から15人が参加。同駅は保津川に架かるつり橋を渡ったところにあり、観光客をたくさん乗せたトロッコが出ると、ホームには静かな空間が広がる。この日も、保津峡に生息するシジュウカラのさえずりや、カジカガエルの鳴き声が聞こえていた。

 大徳寺大慈院(北区)の戸田惺山住職(51)から「息を吐く時は丹田を意識して」「向かいの山の木の根っこを見つめて」と指導があり、姿勢が乱れた参加者は、木の棒で両肩を打つ警策(けいさく)を受けた。

 伏見区から訪れた女性(76)は「長く京都に暮らしているが、座禅を組んだのは初めて。山をじっと眺めていると心が落ち着いた」と話した。