新病棟に設けられた集中治療室。従来に比べて広く、木目調にするなど工夫を凝らしている(京都市左京区・京都大医学部付属病院)

新病棟に設けられた集中治療室。従来に比べて広く、木目調にするなど工夫を凝らしている(京都市左京区・京都大医学部付属病院)

 京都大医学部付属病院(京都市左京区)に救急救命や高度急性期医療の体制を強化した新病棟が完成し、報道関係者に27日公開された。重症患者に対応する「ICU(集中治療室)」を60床整備。iPS細胞(人工多能性幹細胞)をはじめとする治験や臨床研究を行う「次世代医療・iPS細胞治療研究センター棟」を併設し、先進的な医療の実現も目指す。

 同病院によると、救急受診患者は近年増えている。新病棟は鉄筋コンクリート造りの地下1階、地上8階建て。病院全体のICUを同棟に集約して従来の16床から約4倍に増やし、脳卒中や重度のやけど、心血管病などの患者に対応する。

 またリスクの高い妊婦をケアする「母体胎児集中治療室」などを整備。普通病床を含めると計301床となり、心臓血管外科や産科など5診療科も入る。

 併設されるセンター棟(4階建て)にはこれまで同病院になかった治験病床を設け、患者の経過観察や治験、臨床研究についての説明をしやすくする。

 30日から12月下旬にかけて順次機能を新病棟に移転する。センター棟は来年4月から患者を受け入れる。宮本享病院長は「患者さんを積極的に受け入れられる。患者に寄り添った医療を行いたい」と話した。