容疑者が乗っていた軽乗用車を調べる京都府警の捜査員ら(27日午後7時11分、京都市南区上鳥羽菅田町)

容疑者が乗っていた軽乗用車を調べる京都府警の捜査員ら(27日午後7時11分、京都市南区上鳥羽菅田町)

 「容疑者を確保!」。多くの車が行き交う京都市南区の国道1号と十条通の交差点で、京都府警警察官の叫び声が響いた。複数台のパトカーに取り囲まれるようにして、国道1号の右折レーン上に停車する軽乗用車。運転席にいた朝比奈久徳容疑者(52)は、職務質問をしようとした警察官にいきなり拳銃を突きつけたという。幹線道路に大勢の捜査員が駆け付けるなど、現場は物々しい雰囲気に包まれた。
 近くのガソリンスタンドの男性店員(66)は、パトカーがサイレンを鳴らしながら、軽乗用車に勢いよく横付けする瞬間を目撃した。間もなくして、警察官が「容疑者を確保」と叫んでいた。「一瞬の出来事で本当に驚いた。何が起きているのか」と心配そうに語った。
 府警によると、尼崎市の事件を受けて警戒中の南署員が、名神高速京都南インターチェンジ付近で、逃走車両とナンバーが合致する軽乗用車を発見。署員2人が運転していた朝比奈容疑者に職務質問しようとしたところ、セーターとジーンズ姿の朝比奈容疑者が車を降りてきて、いきなり拳銃を署員に突きつけた。さらに車内から自動小銃を取り出し、両方の銃を地面に放り投げたという。
 午後6時20分、朝比奈容疑者は銃刀法違反と公務執行妨害の疑いで南署員に現行犯逮捕された。
 近くに住む50代の主婦は「パトカーのサイレンがものすごいので、何事かと思った。近所でこんなことが起きるなんて本当に怖い」と話した。