要請書提出後に会見する酒井教授(中央)ら=京都市左京区・京都大

要請書提出後に会見する酒井教授(中央)ら=京都市左京区・京都大

 京都大が学生寮「吉田寮」(京都市左京区)の旧棟と食堂の明け渡しを求めて寮生を相手に京都地裁へ提訴したことに関し、京大の教員有志が1日、訴訟の取り下げや寮生との対話による問題解決を求める要請書を京大に提出した。山極寿一総長との懇談も求めた。

 呼び掛け人の一人、駒込武教授によると、4月の提訴前に寮生との対話再開を求めて京大に緊急アピールを提出した際と比べ、呼び掛け人の数は5倍近い43人となったという。

 要請書では「提訴は学問と教育の場にふさわしい対話の慣行を破壊する」などと指摘。この日京大で呼び掛け人が会見し、「京大変人講座」を開く酒井敏教授は「大学は自ら考えてやっていく場所。押し付けられた秩序に従うのは思考停止につながって危険で、大学のやり方は大人げない」と話した。