体を揺らしながら念仏を唱える僧侶たち(28日午前10時57分、京都市下京区・東本願寺)

体を揺らしながら念仏を唱える僧侶たち(28日午前10時57分、京都市下京区・東本願寺)

 京都市下京区の東本願寺(真宗大谷派本山)で28日、報恩講最終日に伴う「坂東曲(ばんどうぶし)」が営まれた。晩秋に冷え込みを増した御影(ごえい)堂で僧侶約70人が全身を激しく揺らしながら、独特の節回しの念仏を響かせた。

 坂東曲は東本願寺にのみ伝わる独特の声明。由来は諸説あり、鎌倉時代に宗祖親鸞が流罪で東国に向かった際、船上で念仏を唱えた姿を再現しているとも、本願寺3代覚如による勤行が始まりともされる。現在、親鸞の命日に当たる報恩講の最終日にだけ営まれている。
 午前10時に法要が始まり、僧侶たちは「願力成就(がんりきじょうじゅ)の報土(ほうど)には」で始まる和讃(わさん)を読み上げ、念仏を唱和した。着座したまま上半身を前後左右に揺らし、独特の節回しで「南無阿弥陀仏」を境内に響き渡らせた。
 21日からの報恩講には約3万5千人が参拝した。