ロームが開発したサーマルプリントヘッド。下端部に並ぶ微細な発熱体で印刷する

ロームが開発したサーマルプリントヘッド。下端部に並ぶ微細な発熱体で印刷する

 ロームは、食品の包装などへの印字に適したサーマルプリントヘッドを開発した。業界最高レベルの印字速度と耐久性を実現した。

 サーマルプリントヘッドは、直線的に配列した微小な発熱体を選択的に発熱させ、感熱紙やインクリボンを介して食品包装などに印字する複合部品。

 発熱体の基材に熱伝導率の高い素材を用いることで急加熱、急冷却を可能にし、擦れに強いリボンを使う場合で従来の2倍近い1秒間に1メートルの印字速度を実現した。

 食品表示法が本格施行される来年4月からは包装に表示する情報量が増える見込みで、高速印刷で生産性向上に寄与する。8月から1個6万円でサンプル出荷を開始し、10月から月産100~1千個で量産する。

 サーマルプリントヘッドの世界の市場規模は500~550億円。物流自動化によるタグの印刷や食品包装、キャッシュレス決済端末などで需要が拡大している。同社は数量ベースで約35%と世界トップシェア。