桂川沿いの桜並木の状態を確認する住民ら(京都府南丹市八木町)

桂川沿いの桜並木の状態を確認する住民ら(京都府南丹市八木町)

 昨秋の台風災害で倒木被害が出た京都府南丹市八木町の桂川堤防にある桜並木でこのほど、地元住民が危険な樹木の確認会を開いた。観光客や住民が憩う場のため、倒木の恐れがあり伐採する木を住民合意で決める取り組み。48本中、4本の伐採を府に要望することになり、景観保存と住民の安全を両立する。

 同町の桂川にかかる大堰橋周辺は、両岸の堤防などに桜が植わり、観光名所となっている。堤防に民家が隣接する右岸では昨年9月の台風21号で桜が倒れて民家車庫が破損するなどの被害が出た。ほとんどの木で老齢化が進んでいることから、八木町南地区自治会が対応を検討してきた。

 確認会には同自治会や八木町観光協会、市から約30人が参加し、大堰橋以南の桜など48本を見て回った。参加者は民家と樹木の距離や昨年の倒木の爪痕を確認。隣接する民家に倒れる危険や腐食が進む3本の桜とエノキの巨木1本を伐採の必要があるとした。

 八木正博自治会長は「桜並木は、古里のかけがえのない財産。危険な樹木以外は剪定(せんてい)で対応し、できるだけ景観を守りたい」と話す。危険性が確認された4本については、府南丹土木事務所に伐採を要望する予定。