今年3月にできたJR大津駅前ロータリー出口の十字路。安全のため信号機設置の要望が住民らから出ている(大津市春日町)

今年3月にできたJR大津駅前ロータリー出口の十字路。安全のため信号機設置の要望が住民らから出ている(大津市春日町)

 JR大津駅前ロータリー西側の交差点(大津市春日町)に信号機を設置するよう市や近隣住民が滋賀県警に求めている。市の玄関口である同駅利用者のほか、地域の子どもや高齢者が多く横断歩道を渡るためだ。県警は「交通量が基準未満」と慎重な姿勢だが、市は「安全に利用してもらうため、今後も設置を求めたい」としている。

 交差点は駅前再開発に伴い3月に整備された。路線バスやタクシーの出口で、3方向に横断歩道があるが、信号機はない。2006年の整備事業開始後から近隣住民から要望があり、市は昨年と今年の2回、大津署に文書で信号機の新設を求めてきた。

 記者は、6月中旬の午後5時15分から30分間、横断歩道を渡った歩行者を数えた。延べ286人が横断し、確認できただけでも39人が停止しなかった車に横断を遮られた。近くの女性店員(46)は「車が止まってくれるか分からず、渡るか迷うことも。子どもや高齢者の通行も多く、信号機があったほうが安心」と話す。

 一方、同署や県警交通規制課は「開通後の状況を見て判断する」と説明する。警察庁の信号機設置指針では、どちらかの道路で1時間に最大で車300台以上が通過する▽隣接の信号機から150メートル以上離れる▽電柱や制御装置の設置場所がある-などの5条件全てと、年2回以上人身事故が発生したなどの4条件のうち一つを満たす必要がある。

 同課によると、交差点を通過する車は1時間最大約200台で、ロータリー入り口の信号機からは約110メートルといい、「基準を満たさず、新設の予定はない」とする。

 市と県警は、交差点の道路全てを一時停止とし、横断歩道に色を付けて視認しやすくするなどしているが、市市街地整備課は「せめてもの対策として実施している。安全のため信号機設置は今後も要望する」としている。