立木の伐採作業で安全確認をしなかったとして、園部労働基準監督署(京都府南丹市)は28日、労働安全衛生法違反の疑いで京都府亀岡市旭町の旭町三俣組合と副組合長の男性(70)を書類送検した。任意団体を法人とみなして同法を適用するのは珍しいという。

 同監督署によると、副組合長がチェーンソーで切った高さ13メートル、直径18センチの雑木が、近くで作業していた組合員の男性(71)の後頭部を直撃。男性は頸(けい)椎(つい)損傷の大けがを負った。

 書類送検容疑は、2月27日の伐採作業で、副組合長が周辺の労働者に対してあらかじめ合図と避難確認を行わなかった疑い。

 同組合は、地域の山林管理を目的に地元住民でつくる団体で、公益社団法人の補助金を活用して森林を手入れしているという。同監督署は「作業に報酬が出ている点や労働災害の状況を踏まえ、同法の適用対象となり得ると判断した」としている。