キキョウやアジサイが咲き乱れる境内を歩き回るショウコク(京都府福知山市観音寺・観音寺)

キキョウやアジサイが咲き乱れる境内を歩き回るショウコク(京都府福知山市観音寺・観音寺)

 アジサイやキキョウが見頃を迎えている京都府福知山市観音寺の観音寺で、放し飼いにされた鶏の姿が、「まるで江戸時代の絵師・伊藤若冲の絵画のよう」と会員制交流サイト(SNS)上で話題となっている。鶏は国の天然記念物に指定されているショウコクで、かれんに咲き乱れる初夏の花との競演を撮影しようと、多くの参拝者がカメラを向けている。

 ショウコクは、白と黒の美しい羽と長い尾が特徴。同寺では、10年ほど前に兵庫県姫路市の寺から譲り受け、守り育ててきた。現在は4羽飼育しており、雨の降っていない昼間は本堂前の庭などを歩き回り、夕方になると自ら裏山の飼育小屋に帰る。

 昨年から、初夏の花々の中を自由に歩き回る姿がツイッターや写真共有アプリ「インスタグラム」で話題となり、今年も近畿各地から、ショウコク目当ての参拝者やカメラ愛好家が多数訪れている。名物のアジサイやキキョウのほか、小ぶりな白い花を咲かせるギンパイソウもちょうど見頃。境内では、鶏や植物の絵を数多く残した若冲の作品世界さながらの眺めが楽しめ、訪れた人は「きれい」と見入っている。

 本堂では、パンの耳を50円で販売しており餌として与えることができる。売上金はショウコクの今後の餌代に使われる。小籔実英住職(67)は「ニワトリが放し飼いされている昔懐かしい雰囲気の中で、日頃の疲れをいやしてほしい」と話している。花は7月中旬ごろまで楽しめるという。要拝観料。