三洋化成工業と日本触媒(大阪市)は29日、協議していた来年10月の経営統合の最終契約を締結した。新たな持ち株会社の名称は「Synfomix(シンフォミクス)」に決定。紙おむつに使われる原料の吸水性樹脂の生産能力では世界トップになる。人員整理は行わず、両社の強みを生かしたグローバル企業を目指す。

 両社が同日、臨時取締役会を開き、決議した。経営統合は来年10月1日。株式移転により新たな持ち株会社を設立、両社は傘下の事業子会社となり、上場は廃止する。新持ち株会社の株式の割り当て比率は、日本触媒が1株に対し1・225株、三洋化成が1株に対し1株とする。両社は2022年秋の合併を検討していく。
 両社とも主力の吸水性樹脂は、市場での競争が激化している。経営統合により事業基盤や収益力を強化し、海外展開や新規事業への投資を加速する。グループ一体経営を行うため、素材を扱う「マテリアルズ部門」と顧客の課題解決を目指す「ソリューションズ部門」の2部門に再編。新型リチウムイオン電池など成長分野への取り組みを加速する。人事制度では両社の制度の長所を可能な限り取り込むという。
 2019年3月期の連結売上高は三洋化成が1615億円、日本触媒が3388億円。