国立大学の学生寮で現役最古となる吉田寮の旧棟(京都市左京区)

国立大学の学生寮で現役最古となる吉田寮の旧棟(京都市左京区)

 老朽化を理由に京都大が学生寮「吉田寮」の旧棟(京都市左京区)と食堂の明け渡しを求めて寮生を相手取った訴訟の第1回口頭弁論が4日、京都地裁(井上一成裁判長)で開かれた。寮生側は請求棄却を求めた上で、寮生が「誰もが持つ学ぶ権利を守り、吉田寮を未来につなげるために闘っていく」と陳述した。

 訴状などによると、吉田寮の旧棟は、1913(大正2)年に建築された木造2階建て建物。京大側は、震度6強の地震で建物が倒壊する危険性があるとして、2015年から寮自治会に対して新規寮生を募集しないよう要請し、在寮生には、代替宿舎へ転居を求めるなどして昨年9月末までの退寮を通告したが、その後も一部寮生が居住。京大側は、大学が寮の施設所有者だと主張し、居住が確認された寮生20人に不法占有されているとして、寮の明け渡しを求めている。

 提訴を巡っては、京大の教員有志や元寮生らが大学側に提訴の取り下げを求める要請書などを提出している。