令和初の「顔見世」は、片岡秀太郎さん(右から2人目)、愛之助さん(左端)親子らによる「輝虎配膳」で幕を開けた(30日午前11時2分、京都市東山区・南座)

令和初の「顔見世」は、片岡秀太郎さん(右から2人目)、愛之助さん(左端)親子らによる「輝虎配膳」で幕を開けた(30日午前11時2分、京都市東山区・南座)

 令和初となる南座(京都市東山区)の「顔見世興行」が30日、初日を迎えた。今年新たに人間国宝に選ばれた京都育ちの歌舞伎俳優片岡秀太郎さん(78)、片岡愛之助さん(47)親子が出演する「輝虎(てるとら)配膳」で幕開け。昼夜計8演目を上演し、師走の京を華やかに彩る。


 今年は、京都出身の人間国宝坂田藤十郎さん(87)一家3世代を中心とした顔見世初上演の「金閣寺」をはじめ、京都育ちの人間国宝片岡仁左衛門さん(75)一家3世代がそろう祇園が舞台の「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場(七段目)」など、京都ゆかりの演目を多くそろえた。
 昼の部(午前10時半開演)の最初の出し物「輝虎配膳」は、秀太郎さんが「三婆(さんばば)」と称される老女ものの大役・越路(こしじ)を演じる。秀太郎さんは今回、自らが持つ記録を更新する前人未到、通算70回目の顔見世出演となり、登場すると客席から大きな拍手を受け、「松嶋屋!」の掛け声も飛んだ。
 劇場正面にはまねき看板、ロビーにはひいき筋から役者に贈られる南座特有の造り物「竹馬」も並び、「歌舞伎の正月」といわれる顔見世らしい彩りに包まれた。12月26日まで。