華麗な色彩の作品が近代ヨーロッパの雰囲気を伝える(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

華麗な色彩の作品が近代ヨーロッパの雰囲気を伝える(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

 「長坂コレクション ヨーロッパ絵画展~バロックから近代へ」(京都新聞など主催)が京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで始まった。美しい色彩で描かれた人物や風景が当時のヨーロッパの雰囲気を伝える。

 コレクションは長野市の所蔵家・長坂剛氏が約30年かけて集めた。本展では17世紀バロック美術と19世紀の近代絵画58点を紹介する。

 カスティーリョの「善きサマリア人」は、災難に遭った人を助けるサマリア人の背後に、見捨てた司祭らをさりげなく描く。グラボフスキー「モデル」は、背中を向けた裸婦の体の線、光の当たり方が美しい。ツィンマーマン「画廊のルートヴィヒ2世」は室内の構図や静かな雰囲気が、フェルメールなどのオランダ絵画を思わせる。

 市民が自宅に飾ったような親しみやすい作品が多く、訪れた人は「人物の肌がきれい」「表情に引きつけられる」などとささやきながら見入っていた。28日まで。有料。