「惣兵衛枇杷」を使って創作したケーキやプリンなどのスイーツ(京都府舞鶴市平野屋・FLAT+)

「惣兵衛枇杷」を使って創作したケーキやプリンなどのスイーツ(京都府舞鶴市平野屋・FLAT+)

 京都府舞鶴市で最初に栽培されたと伝わる「惣兵衛(そうべえ)枇杷(小ビワ)」を知ってもらおうと、市民グループ「舞鶴夏みかんの会」が、市内産の同ビワを使ったスイーツを試作し、このほど、同市平野屋のカフェ・バー「FLAT+」で発表会を開いた。同店で試行的に販売し、「舞鶴の新たな名物に」と期待を込める。

 加佐郡誌によると、約400年前に大丹生の惣兵衛という人が池田から持ち帰ったのがビワ栽培の始まりで、市場で「惣兵衛枇杷」と称された、との記述がある。市史には、大正14年に府内のビワ生産量の8割を加佐郡が占める数値もあり、多様な品種が栽培されていたとされる。

 惣兵衛枇杷の直径は約2センチで、糖度が高く濃厚なのが特徴。同会によると、果肉が他の品種に比べて少なく市場への出荷が難しい現状もあるという。

 メンバーの楠眞優美さん(66)=同市丹波=がゼリー、ヨーグルト、プリン、ジャム、パウンドケーキなどを試作。砂糖を控え、素材の甘みを生かすよう工夫したという。代表の村上貴是さん(71)=同市女布=は「市民や加工業者に歴史ある惣兵衛枇杷を知ってもらいたい」と意気込む。希望者にレシピも公開する。