野間地域の自然を楽しみながら学ぶツアーを実施する岡本さん(京都府京丹後市弥栄町野中)

野間地域の自然を楽しみながら学ぶツアーを実施する岡本さん(京都府京丹後市弥栄町野中)

 丹後半島の山間部にある京都府京丹後市弥栄町の野間地域の地元組織が、都市部の住民らの希望を聞き細やかに内容を決めるプライベートツアーを開いている。7年前から始めたツアーには毎年約30人が参加する。関係者らは「山から川、海へとつながる自然の恵みを学び実感してほしい」との期待を込める。

 ツアーは住民団体「渓里(かわざと)野間」が2012年から始め、山菜採りやシイタケ栽培、アマゴやアユ、ウナギ釣り、田植えや稲刈り、星空観察など四季折々のメニューを用意する。海へと続く自然のつながりを感じてもらうため、海でのイカやアジを釣り、ちくわに加工するメニューもある。

 同団体代表の岡本毅さん(72)によると、同地域では国の植林事業によってブナ林がスギとヒノキに姿を変え、山が荒廃し野間川の生態系も変わってしまったという。今なお豊かな自然が残るが、そういった現状を遊びを通じて実感してもらいたいとの願いから、予約時に旅行の目的を聞き、相談しながらメニューを組み合わせる形を取っているという。

 ツアーには、同地域の地域活性化に携わる同志社大の学生やOBを中心に親子連れなど7年間で毎年30人ほどが参加してきた。中にはツアーを通じて移住した住民もいるという。岡本さんは「山が豊かな海を育てているが、消えつつある希少種も多くいる。ツアーで山村や自然の現状を知ってほしい」と話している。

 渓里野間0772(66)0005。