富永屋内に設置されているおくどさん(向日市)

富永屋内に設置されているおくどさん(向日市)

イベントで販売する弁当におかずをつめるなど、開店の準備をするメンバー(向日市・キッチンつぶまる)

イベントで販売する弁当におかずをつめるなど、開店の準備をするメンバー(向日市・キッチンつぶまる)

 旧旅籠(はたご)「富永屋」(京都府向日市寺戸町)での経験を生かして飲食店を構えた主婦たちが21日、施設内のかまど「おくどさん」を使う体験会を開く。解体方針が決まっている富永屋の魅力を改めて発信しようと企画。メンバーは「店舗経営実現の夢を後押ししてくれた場所」といい、感謝の思いを込めて取り組む。

 主催するのはカフェ「キッチンつぶまる」(同市物集女町)を運営している主婦たち。食を通じた交流の場づくりを目指す団体「ワーカーズコレクティブ つぶつぶ」として、2017年1~4月に富永屋を拠点にしていた。建物の歴史や知名度を通じて活動の輪が広がり、メンバーが抱いていたカフェ運営の思いがより強まっていったという。同年5月、キッチンつぶまるを開店。化学調味料は使わず、低農薬野菜を中心としたこだわりのメニューを提供している。
 今春、富永屋の解体方針が明らかになった。取り壊されるまでに、少しでも多くの人に富永屋を知る機会をつくろうと体験会を考案した。代表の栗田聡子さん(44)=京都市西京区=は「この場所があったから、いまの私たちがある。おばあちゃんの家にいるような落ち着いた雰囲気と、280年以上続く歴史が感じられる場になれば」と参加を呼び掛けている。
 午前11時から。当日は富永屋を管理する市民団体「富永屋の会」の協力を受けて、おくどさんでご飯と豚汁(500円)を作る。おばんざいセット(550円)などの販売もあり、室内で食事できる。いずれも30食程度で予約優先。見学無料。キッチンつぶまる(924)2900。