記者会見で謝罪する森消防長(中央)=久御山町島田・久御山町消防本部[LF]

記者会見で謝罪する森消防長(中央)=久御山町島田・久御山町消防本部[LF]

 京都府久御山町消防本部への緊急通報が5日午前4時から5時15分まで1時間余り、受信できない状態だったと、町消防本部が同日発表した。通報を受け付ける消防指令室の担当者が別室で仮眠を続け、室内が不在だった。この間に救急の119番が1件あったが、対応できなかった。

 町消防本部によると指令室は終日1人態勢で、1時間ごとに室内で引き継ぎをする。午前4時台を担当する20代男性消防士が仮眠室で睡眠しており、交代前に声を掛けられて起きたが、指令室で引き継ぎを行わずに再び眠ったという。

 町内の70代男性が午前4時32分に固定電話で119番したが、町消防本部は受信できなかった。男性が直後に携帯電話でかけ直したため、隣接の宇治市消防本部が受信し、搬送した。腹痛を訴えた男性の治療に影響はなかったという。

 町消防本部の森保彦消防長が記者会見で謝罪し、消防指令室を同日から常時2人態勢に改めた。業務引き継ぎのマニュアルも近く作成する。信貴康孝町長は「住民の信頼を著しく失墜する結果で痛恨の極み。信頼回復に努める」とのコメントを出した。