縁起物の「福玉」が並ぶ藤谷さんの作業場(京都市東山区祇園町北側)

縁起物の「福玉」が並ぶ藤谷さんの作業場(京都市東山区祇園町北側)

 花街の新年を祝う「福玉」づくりが、京都市東山区祇園町で進んでいる。優しい色合いの紅白の玉が、作業場に所狭しと並んでいる。


 福玉は、来年のえと・ネズミや宝船などの置物を、餅でできた紅白の玉に入れた縁起物。花街では、お茶屋やなじみ客が、あいさつをする芸舞妓に贈る習慣があるという。
 同区祇園町北側の喫茶店「切通し進々堂」の店主、藤谷攻さん(76)は今年も約400個を仕上げるため、11月上旬から作業を始めた。半球に焼かれた餅の中に置物を入れて水で貼り合わせ、はがれないように金色の紙を巻く。
 「令和になってから天災が多いので、来年はいい年になってほしい」と藤谷さん。「事始め」の13日から、店頭で販売も行う。