避難指示が解除された地区付近で、12月中の完成を目指して建設が進められている砂防堤防(京都府舞鶴市上福井)

避難指示が解除された地区付近で、12月中の完成を目指して建設が進められている砂防堤防(京都府舞鶴市上福井)

 昨年7月の西日本豪雨で、山の斜面が崩れた京都府舞鶴市上福井の一部地区(21世帯52人)に出されていた避難指示が2日、約1年5カ月ぶりに解除された。同豪雨では府内で最後まで残った避難指示区域で、住民たちは「やっと落ち着ける」などと安堵(あんど)の表情を見せ、荷物の片付けや家の状態を確認していた。
 この地区は、南側の山の斜面が数百メートルにわたって崩れ、土砂が住宅地に達する恐れがあるため、市が昨年7月7日から避難指示を継続していた。
 被災現場に設置した土砂崩れ監視装置が一度も作動しておらず、府が建設する砂防ダムの本堤が20日ごろに完成するめどが立ったため、市は「安全が確保されている」と判断。この日午前10時に指示を解除した。
 妊娠中に新築間もない自宅から、夫や長男と一時実家に避難した女性(32)は「解除になってありがたい。地区に人影が少なかったが、みんな戻ってくると安心」とほっとした表情を見せた。仮住居から運んだ荷物の片付けに追われていた女性(70)は「これから落ち着いて家にいられる。大きな砂防堤防もできるので大丈夫とは思うが、自然災害がいつまた起きるかが心配」と話していた。
 府中丹東土木事務所は、今後副堤や側壁などを建設し、来年3月末までに砂防ダム工事をほぼ終え、来年度以降に取り付け道路や水路を整備する予定で「工期短縮に努めたが長らく不便をお掛けした。速やかに残りの工事も進める」としている。