無線操縦の草取り機の手入れをする鹿取さん(南丹市美山町・江和ランド)

無線操縦の草取り機の手入れをする鹿取さん(南丹市美山町・江和ランド)

 無線操縦で田んぼの草取りをする機械を自分で製作して、無農薬の米作りに活用している人が京都府南丹市美山町にいる。無線操縦の除草機は一部市販されているが、自ら製作して使うケースは珍しいという。省力化と除草効果が出てきており、担い手が減る中で農業を後押しする有力なツールになるのではと期待されている。

 同町田歌に住む観光農園江和ランド従業員の鹿取悦子さん。2003年から町内の田(15アール)で、楽しく農業をして田を守ることを目的につくったチーム「みんなの田んぼ」のメンバーとして無農薬、無肥料の米作りをしている。

 田植え、数回の草取り、稲刈り、脱穀と毎回、京都市と大阪府から約20人が参加して作業をするが、年々草取りが重荷になってきていたため、鹿取さんが一念発起。地元の農家が試作した除草機を参考に自ら製作することにした。

 しかし、機械に関しては全くの素人。波乗りに使うボディーボードの上に草刈り機のエンジン、ドローン用の羽根、方向翼、受信機、草を絡めるチェーンを悪戦苦闘しながら取り付け、約2カ月かけて完成させた。

 5月中旬から週2回のペースで使い始めたが、10人で丸1日やっても終わらなかった作業が小1時間で終了。草の生え方も例年より少なくなってきているという。

 鹿取さんは「『みんなの田んぼ』を続けたい一心で作った。楽しんで農業をするアイテムができた」と喜び、さらに改良していくという。