昨年の幼稚園留学の様子。福島から来た子ども(左から3人目)が園児と友達になり、一緒に昼食を楽しんでいた=昨年11月、京都市西京区・洛西花園幼稚園

昨年の幼稚園留学の様子。福島から来た子ども(左から3人目)が園児と友達になり、一緒に昼食を楽しんでいた=昨年11月、京都市西京区・洛西花園幼稚園

 東日本大震災の復興支援を続ける京都府向日市の団体「ミンナソラノシタ」(ミナソラ)は、福島の母と子を受け入れる活動を今年も10月に行う。震災から8年がたった今も、東京電力福島第1原発事故の影響を懸念し、参加を希望する被災者が多いことから開催を決めた。一方、運営資金の確保が課題となっており、寄付や滞在先提供の協力を募っている。

 ミナソラの活動は「幼稚園留学」として2017年から主催している。福島県の幼稚園に通う親子を3週間受け入れており、今年は10月16日~11月2日実施し、昨年同様、洛西花園幼稚園(京都市西京区)が協力する。期間中、福島と京都の母親同士の交流を設けるほか、チェルノブイリ原発事故後にベラルーシで子どもたちを診察し続けた医師の講演会も計画している。

 今年も継続を決めたが、課題は運営資金だ。ミナソラは子育て中の母親が中心のボランティア活動のため、活動費は助成金や寄付金で賄っている。参加する被災者の負担を軽減するために交通費や宿泊費など、京都でのほとんどの費用をミナソラが受け持っており、寄付金を広く募っている。幼稚園に通える距離の宿泊先確保も例年頭を悩ましており、提供してくれる個人や団体を探している。

 代表の林リエさん(40)は5月末に福島県を訪れ、現地の幼稚園の保護者と交流した。「今も洗濯物を干せない」「毎日除染廃棄物を見て生活しています」と不安を漏らしていたという。林さんは「以前に参加したママから『心にお守りをもらえた』と言ってもらえたことが今も心に残っている。少しでも力を貸してもらえるとうれしい」と呼び掛けている。ミナソラmail@minasora.org