法貴バイパス計画

法貴バイパス計画

西日本豪雨による路肩崩落で、現在も大型車通行止めが続く国道423号法貴峠の入り口(京都府亀岡市曽我部町)

西日本豪雨による路肩崩落で、現在も大型車通行止めが続く国道423号法貴峠の入り口(京都府亀岡市曽我部町)

 京都府が亀岡市内で進めている国道423号法貴バイパス(約3・6キロ)事業で、開通時期の見通しが立たなくなった。当初は2020年度完成を目指したが、昨年に22年度へ延び、6月には「未定」に後退した。大幅に遅れる可能性が出ており、京都府は近年の災害多発で十分な予算が確保できなかった、という。

 国道は亀岡市と大阪市を結ぶ幹線道路。交通量は多いものの、法貴峠はヘアピンカーブの続く難路で、大雨のたびに通行規制される。昨夏の西日本豪雨でも路肩崩落で3カ月以上通行止めになり、国道9号老ノ坂峠の閉鎖とともに市内全域が「陸の孤島」になる大きな原因となった。

 府は13年度から峠を迂回(うかい)するバイパス事業(曽我部町-西別院町)に着手し、42億円かけ、20年度の完成を目指した。しかし、昨年度までの6年間に投じられた事業費は計約6億2千万円。区間3・6キロのうち、用地買収にめどが立ったのは約600メートルにとどまる。最長230メートルの橋を4カ所設置する計画だが、まだ設計もできていない。

 府は毎年6月の公共事業概要で完成予定を公表し、昨年に2年遅れる見通しを示した。今年は国の公共事業費増額で9億5千万円を確保したものの、「開通時期を言える状況にない」とした。

 地元の曽我部町と西別院町の自治会は08年、整備促進協議会を設立し、早期開通を求めてきた。同会の法貴良好会長(67)は「開通は地元住民の悲願だ。トラックの通行も多く、一刻も早く安心して通れる道路にしてほしい」と願う。

 府南丹土木事務所は「急ピッチで事業を進め、完成区間から順次、開通させることも検討している。地元の協力を得て、早期開通を目指したい」という。