プレミアムモルツを生産するサントリー京都ビール工場。敷地は長岡京市と大山崎町の両市町にまたがる

プレミアムモルツを生産するサントリー京都ビール工場。敷地は長岡京市と大山崎町の両市町にまたがる

プレミアムモルツを返礼品とする11月分の寄付総額

プレミアムモルツを返礼品とする11月分の寄付総額

 ふるさと納税でサントリーのビール「プレミアムモルツ」を返礼品とする京都府長岡京市や大山崎町など全国五つの自治体で、寄付の獲得額に大きな違いが出ている。寄付の駆け込みの時期に当たる11月分では、長岡京市は最多の熊本県御船町に次ぐ3900万円を集めたが、同じ返礼品なのになぜ寄付額に差が生じるのかは、さまざまな臆測を呼んでいる。

 ふるさと納税では、返礼品は地元産に限られており、長岡京市と大山崎町は10~11月、両市町に敷地がまたがるサントリー京都ビール工場が製造するプレミアムモルツを返礼品に採用した。同じく地元に工場がある東京都府中市、熊本県御船町、嘉島町は先行して同商品を返礼品にしており、計5市町で同じ商品を取り扱うことになった。
 プレミアムモルツを返礼品とした寄付の総額は、長岡京市以外では、府中市が1600万円、嘉島町が1900万円。他の2町は詳細は非公表としたが、大山崎町は5自治体中では最も少なく、逆に御船町は最多の寄付を集めたとみられる。
 寄付額の差はどうして生まれたのか。商品を得るのに必要な寄付の設定額に、350ミリリットル缶1ケース当たりでは自治体間に最大2千円の差があるが、最安値ではない長岡京市が寄付額では上位となるなど、寄付をする側は価格のみを重視している訳ではないようだ。各自治体の人口規模や位置関係などでも、寄付額との明確な相関関係はみられなかった。
 「想定よりも多くの寄付を受けることができた」という長岡京市広報発信課は、健闘の理由として、納税サイトにおいて▽小売店などを経由する他の自治体との違いとして、「ビール工場直送」であることをアピールできた▽新製品の「プレミアムモルツ香るエール」や500ミリリットル缶など多彩なラインナップとした―ことを挙げる。ただ、アンケート結果による分析ではなく、これらの特徴だけが寄付を多く集める決め手となったかどうかは、はっきりしない。
 各自治体の担当者は、納税の最盛期となる年末に向け、寄付の集まり具合に気をもむことになりそうだ。