入院者が作った折り紙作品などを見る大学生たち(宇治市木幡・京都医療少年院)

入院者が作った折り紙作品などを見る大学生たち(宇治市木幡・京都医療少年院)

 西日本で唯一、専門的医療と更生支援を行う京都医療少年院(京都府宇治市木幡)と、京都少年鑑別所(京都市左京区)の大学生向け合同見学会がこのほど、開かれた。京都女子大などの学生11人が両施設の役割を学んだ。
 卒業後の進路を考える学生に、少年院や少年鑑別所の仕事を知ってもらおうと、見学会を初めて同時開催した。
 京都医療少年院の見学会で職員は、現在21人が入院していると説明。糖尿病やてんかん、発達障害などを抱える入院者1人に対して、主治医や教育担当などを配置し、信頼関係を築いているとした。
 参加者は医療施設や模擬の独居室などを見学した後、京都医療少年院や京都少年鑑別所の職員と意見交換した。仕事のやりがいを問われると、同少年院の若手法務教官は「ふてくされた顔の子どもがだんだん柔らかい表情を見せるようになる」と入院者との関係づくりについて話した。少年鑑別所の心理技官は「子どものよりよい人生を選択できる立場」と意義を語った。
 大学生は同日、京都少年鑑別所も訪れた。医学や心理学などの専門知識に基づき、非行などに至った背景を調べ、改善のための指針をつくるといった少年鑑別所の役割が紹介された。