今季、近鉄に加入した正面。「1試合でも多く出場したい」と決意を語る(花園)

今季、近鉄に加入した正面。「1試合でも多く出場したい」と決意を語る(花園)

 ラグビー元日本代表の正面健司(同大出)が今季、トップリーグの下部に当たるトップチャレンジリーグの近鉄でプレーしている。鋭いランと卓越したパスセンスでファンを魅了してきた36歳。「このチームにいる意味を考え、貢献したい」と情熱を燃やす。

 トヨタ自動車を経て、昨季まで10年間、神戸製鋼でプレー。近年は出場機会が減り、ラグビーの楽しさを見失いかけていたという。1月に退団が決まり「年齢的にもオファーはないかもしれない」と一時は引退も覚悟した。近鉄から声が掛かり、くすぶっていた気持ちに火が付いた。

 バックスの複数ポジションをこなし、近鉄でもSOやFB、WTBを担う。練習試合でトライを挙げるなど快足は健在で「チームに必要とされている感覚がある。今はラグビーがすごく楽しい」と充実感をにじませる。

 プレーの華やかさとは対照的に「ずっと不安で、良く言えば満足しない性格」と自己分析する。その象徴がトレードマークのヘッドキャップだ。「お守りみたいなもの」といい、試合前にはピッチに正座してかぶるルーティンを欠かさない。

 同大1年だった19歳で日本代表に抜てきされてから17年。けが予防や疲労回復のために酒を断ち、食の知識を身につけようと「妻とアスリートフードマイスター3級の資格も取った」と笑う。

 近鉄は2017年以来のトップリーグ昇格を目指す。22日のカップ戦では古巣の神戸製鋼と対戦し、フル出場して存在感を示した。「1試合でも多く出たい。見ている人がわくわくするようなプレーをしたい」と貪欲だ。