水草の上で羽を休める雄のハッチョウトンボ(宮津市里波見・府立丹後海と星の見える丘公園)

水草の上で羽を休める雄のハッチョウトンボ(宮津市里波見・府立丹後海と星の見える丘公園)

 京都府レッドデータブックの準絶滅危惧種に指定されているハッチョウトンボ(府登録天然記念物)が今年も宮津市里波見の府立丹後海と星の見える丘公園内の湿地に姿を見せている。5日は昨年に続いて研究者らによる個体数調査があり、推定で260匹の生息が確認された。

 ハッチョウトンボは日本一小さいトンボとして知られ、体長は1~2センチほど。雄は赤色、雌は黒と黄色のしま模様が特徴で、水草が適度に自生した水深3センチ程度の湿地に多く発生するという。

 この日の調査はハッチョウトンボの研究を続ける嶋田勇さん(74)=京丹後市峰山町=や同園職員ら計3人が実施。99平方メートルの湿地内9カ所に設けた1・5メートル四方の区画にいる個体を数え、259匹が生息すると推計した。6月下旬に行った調査の結果を踏まえ、公式発生数を260匹と確定した。

 ハッチョウトンボは6月末から7月上旬までが活動の最盛期で、8月上旬まで観察できる見込み。同園職員の橋本美有希さん(30)は「ハッチョウトンボの生活を見て、身の回りの環境に興味を持ったり考えたりするきっかけになれば」と話している。