会場の府立京都スタジアム(奥)の近くで大河ドラマ館をPRするのぼり。出演女優の逮捕でイベントが延期された=京都府亀岡市追分町

会場の府立京都スタジアム(奥)の近くで大河ドラマ館をPRするのぼり。出演女優の逮捕でイベントが延期された=京都府亀岡市追分町

 来年のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に出演予定だった女優沢尻エリカ容疑者が逮捕された影響で、来年1月11日に京都府亀岡市で予定されていたPRイベントが延期されることになった。放映延期や撮影やり直しで出演者の参加が難しくなったため。同日の福知山市の式典にも影響が出る見込みで、ドラマで地域活性化を目指す地元の事業にも、一連の騒動の余波が及んだ。

 亀岡市のイベントは市や経済団体などでつくる実行委員会主催。主人公明智光秀の足跡を展示する「大河ドラマ館」開業に合わせ、同館の入る京都府立京都スタジアムで出演者のトークイベントを催す予定だった。窓口となるNHKエンタープライズと、ドラマ初回から登場する京都ゆかりの主要出演者を招く方向で調整していたが、11月29日、同社から「出演者を派遣できない」との連絡が市にあったという。

 このため、実行委はイベントを延期することを決めた。関係者による式典は開催し、ドラマ館の開業日に変更はない。市光秀大河推進課は「準備していた市民にも迷惑をかけてしまった。春以降にイベントを開催し、亀岡を盛り上げたい」とする。NHKエンタープライズは「期待されていた自治体や住民の方には申し訳ない」としている。

 京都府福知山市でも、1月11日に市内に開館する「福知山光秀ミュージアム」のオープニングセレモニーで、招待する予定だった出演者の参加が不可能となった。

 市などでつくる「福知山光秀プロジェクト推進協議会」によると、11月28日にNHKの関連会社から「放送前に出演者を参加させることはできない」といった内容で連絡があった。人選は未定だったが、セレモニー後に場所を変えて出演者が話す市民向けのイベントも企画していた。

 同協議会は「ミュージアムを盛り上げたかったので、出ばなをくじかれた感じはある。放映の延期で逆に注目を浴びていると思いたい。今後、何らかの形で出演者を呼びたい」としている。