曳山にのせるイノシシの親子の飾りを制作する野瀬出小路の住民たち(滋賀県近江八幡市浅小井町)

曳山にのせるイノシシの親子の飾りを制作する野瀬出小路の住民たち(滋賀県近江八幡市浅小井町)

 滋賀県近江八幡市浅小井町で江戸時代から続く「浅小井祇園祭」が20、21日、地元の津島神社を中心に開かれる。高さ5メートルの「曳山(ひきやま)」と呼ばれる山車6基の巡行がある21日の本祭に向け、曳山にのせる人形飾りの制作が佳境を迎えている。

 同町では約200世帯が6地区に分かれ、「小路」と呼ばれる山車組を結成している。それぞれが毎年、えとや流行、童話などをテーマに、趣向を凝らした人形を作っている。

 24世帯の「野瀬出小路」では5月から、えとのイノシシの親子の飾りを制作。元号が変わったことを時代の転換期ととらえ、大人から子へ世代を引き継ぐ様子を表現している。

 大きさは親が2・2メートル、子が50センチ。竹で作った骨格に布を巻いた後、約3千本のヨシの穂で覆って体毛を表現した。深尾克巳さん(76)は「体のバランスの設計に苦労した。良い出来栄え。多くの人に楽しんでもらえれば」とほほえむ。

 6基の曳山は21日午後2時に郷土文化施設「曳山とイ草の館」を出発、同3時ごろに津島神社に集結する。前日の宵山では、午後8時から同神社の境内で大たいまつの奉納点火を行う。