市民や観光客が綱を引いた菊水鉾の曳初め(12日午後3時1分、京都市中京区室町通四条上ル)

市民や観光客が綱を引いた菊水鉾の曳初め(12日午後3時1分、京都市中京区室町通四条上ル)

 祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾巡行(17日)を前に、組み上がった鉾の「曳初(ひきぞ)め」が12日、京都市中心部の五つの鉾町であった。ビル街に祇園囃子(はやし)が響く中、市民や観光客が綱を引いて巨大な鉾を動かした。

 曳初めがあったのは「鉾の辻(つじ)」と呼ばれる下京区四条通室町一帯の函谷(かんこ)、月、鶏、菊水、長刀の各鉾。うち菊水鉾は室町通の錦小路―四条間を往復した。音頭取りの「エンヤラヤー」の掛け声に合わせて参加者が綱を引くと、車輪がギシギシと音を立てて進み、真木(しんぎ)が左右へ大きく揺れた。

 祖父母と参加した園児の女児(5)=西京区=は大きな鉾を見上げながら「重たかった」と笑顔で話した。

 山鉾の曳初めは13日も放下鉾、船鉾、岩戸山、蟷螂(とうろう)山で行われる。