無償提供の画像を使い、大津市商店街連盟が作ったグッズ(大津市御陵町・市役所)

無償提供の画像を使い、大津市商店街連盟が作ったグッズ(大津市御陵町・市役所)

 大津市はこのほど、江戸時代から大津で描かれてきた民俗画「大津絵」を観光振興に生かそうと、土産物に使用できる画像の無償提供を始めた。早速、大津絵のキャラクターをあしらったTシャツなどのグッズが登場している。

 大津絵は風刺やユーモアがにじんだ絵柄が特徴で、愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターは現代の「ゆるキャラ」にも通じると言われる。江戸時代、大津絵を描いたお守りや掛け軸は大津を代表する品だった。市は画像の無償提供を通し、土産物としての復活を目指す。

 提供するのは僧侶の姿に扮(ふん)した鬼を描いた「鬼の念仏」と藤の枝を担ぐ優美な女性を表現した「藤娘」の2点で、いずれも市歴史博物館が所蔵する。「市内で販売する商品」といった用途の要件を満たせば誰でも使用できる。

 このほど市商店街連盟が画像2点を使ってTシャツ(税込み3千円)とトートバッグ(同1800円)を作製し、大津駅観光案内所などで販売を始めた。市は今後、Tシャツをふるさと納税の返礼品に加える予定。

 今春、フランスのパリで開かれた大津絵の展示会には、約2カ月間で7480人の来場があった。「大津絵は外国人にも関心を持ってもらえる観光コンテンツ」(市観光振興課)として、土産物の多様化により訪日観光客の取り込みも狙う。

 画像使用に関する問い合わせは市観光振興課077(528)2756。