桑の葉を摘んで蚕を育てる場面を描いた「養蚕機織図綴錦」のうちの1枚(京都市中京区)

桑の葉を摘んで蚕を育てる場面を描いた「養蚕機織図綴錦」のうちの1枚(京都市中京区)

 祇園祭の山伏山(京都市中京区室町通蛸薬師下ル)が山を飾る水引「養蚕機織図綴錦(つづれにしき)」を復元新調した。町会所で懸装品(けそうひん)を公開する「会所飾り」が13日に始まるのに合わせて披露した。

 養蚕機織図綴錦は養蚕から製糸、機織りの工程から出来上がった織物を皇帝に献上するまでの場面を描いた4枚一組の織物。2015年度から1枚ずつ復元新調を進めており、今回完成したのは3枚目。桑の葉をやって蚕を育てる場面を描いている。川島織物セルコン(左京区)が退色した部分の色を調べるなどして2年がかりで制作した。

 木に登って桑の葉を取る男性や労働にいそしむ女性、そばで元気に遊び回る子どもたちが表現されている。山伏山保存会の中澤利宏理事は「生活の場面が生き生きと描かれていて明るい雰囲気。復元新調で色鮮やかさが戻った」と喜ぶ。