がん体験を語る藤田瞳さん=京都府宇治市・市生涯学習センター

がん体験を語る藤田瞳さん=京都府宇治市・市生涯学習センター

 がん闘病の経験があるフリーアナウンサー藤田瞳さん(38)=京都市中京区=を迎えたシンポジウム「令和時代を『健幸』に生きるために…」が13日、京都府宇治市の市生涯学習センターで開かれた。藤田さんは告知後の絶望感を乗り越え、頼り頼られることの関係性や日常を送れることのありがたみを語った。

 藤田さんは33歳で子宮けいがんと分かった。子宮を残す手術は成功し、約1カ月後に仕事復帰。現在も再発は見られないという。

 当時を「絶望体験だった」と振り返ったが、勝ち気な性格から、周囲の気遣いや支えに弱みを見せられなかったという。

 テレビの密着取材を受けたり、入院中に生死を考えたりする中で気持ちは変化。「幸せの感度が上がった」とし、周囲が気にしてくれることや、朝の目覚めなど何気ない日常に感謝するように。「がんは必要だったと受け入れられるようになった。年を取れば体はうまく機能しなくなる。それでも心の持ちよう次第で人生は豊かになる」と述べた。

 シンポジウムは、宇治市西笠取の市総合野外活動センター「アクトパル宇治」開所20周年を記念して行われた。