滋賀労働局は、外国人技能実習生を受け入れている滋賀県内の事業所に対する2018年の監督指導結果をまとめた。89事業所のうち76・4%にあたる68カ所で違法残業などの法令違反があった。違反率は前年に比べ10ポイント超悪化し、労働局は就労環境の改善に向け監視を強めるとしている。

 外部からの情報提供や実習生の相談を基に、違反が疑われる事業所89カ所を調査した。前年に比べ調査対象が5カ所減った半面、違反事業所(日本人従業員に対する違反も含む)は6カ所増え、違反率は10・4ポイント悪化した。
 違反事項別でみると、最も多いのは「労働時間」の29件で、使用する機械などの安全対策が不十分な「安全基準」21件、残業代などを支払わない「割増賃金」16件と続いた。
 業種別では「機械・金属」が最多で、「繊維・衣服」「食料品製造」を合わせると44件を占め、製造業での違反が目立った。
 具体的には、家具・装備品の製造工場で働く実習生1人に対し、労使協定の上限(月45時間、年6回まで)を超える計7回の違法な時間外・休日労働をさせていた事例などがあった。
 違反率はここ数年、7割前後で横ばいだったが、18年は4年ぶりに上昇に転じた。労働局は「法令の変更を含めた事業所への周知を進め、労働時間のルールを順守してもらうと共に、労働災害の防止についてもしっかり指導する」としている。