夏場の観光客を呼び込もうと実証栽培が進む「夏秋イチゴ」(京都府精華町北稲八間)

夏場の観光客を呼び込もうと実証栽培が進む「夏秋イチゴ」(京都府精華町北稲八間)

 京都府内最大のイチゴの栽培面積を誇る精華町で、夏や秋にも収穫できる「夏秋(かしゅう)イチゴ」の実証栽培が進んでいる。同町では、冬のイチゴ狩り人気が定着する一方、夏や秋の観光客が少ないのが悩みだった。町は「精華夏いちご」として町内の菓子店に使ってもらい、新たな観光の目玉にしようと期待を寄せている。

 夏秋イチゴは、町内でイチゴ狩りなどを行う「華やぎ観光農園」が町の要請を受けて今年春から栽培を始めた。長野県などで栽培される暑さに強い品種を使い、6月から段階的に収穫している。

 栽培は「今のところ順調」(同園)だが、最大の課題は今夏の暑さを乗り越えられるかだ。同園ではハウス内の温度が40度を超えないよう、センサーで温度管理をしながら、霧状の水を噴き付けるなどして大切に育てている。

 夏秋イチゴは栽培に手間がかかり、イチゴ狩りには適さないが、栽培担当の井上拓さん(25)は「さわやかな味が特徴。スイーツ向けに安定供給できるようにしていきたい」と話している。

 一方、菓子店が多いことから「スイーツのまち」としてもPRしている同町は、町内の8店舗に夏いちごを使った独自商品の開発を依頼。これまでに、いちご大福やミルクレープなどのアイデアが出ているという。21日まで「スイーツフェア」として各店舗で販売し、夏場の観光客増につなげたい考えだ。