【資料写真】建設中の京都スタジアム

【資料写真】建設中の京都スタジアム

 京都府が亀岡市で建設する「府立京都スタジアム」を巡り、同市の住民約100人が府の試算する費用対効果は過大だとして整備事業費の支出差し止めを求めた訴訟の判決が16日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は「府の予測来場者数は明白に不合理ではなく、過大ではない」として住民側の請求を棄却した。

 訴状によると、住民側はスタジアム整備の費用対効果が低く、完成後の交通渋滞の検証などが不十分と主張。国の天然記念物アユモドキの生息に工事が影響を与える恐れがあり、文化財保護法にも違反すると訴えていた。

 判決理由で増森裁判長は、府が現在のJ2京都サンガFCの1試合あたりの入場者数を平均1万人と見積もっている点について「不確定な要素があるが、スタジアム新設で来場者数の増加が認められる」とし、建設事業に対して事業効果が上回ると認定した。工事は、府の専門家会議の提言を踏まえているとして、アユモドキの保存に影響はないとした。

 スタジアムは今年12月に完成し、年明けに開業予定。