2台の事故車両の周囲で現場検証する署員ら。園児らは左奥の歩道で信号待ちをしていた(5月8日、大津市大萱6丁目

2台の事故車両の周囲で現場検証する署員ら。園児らは左奥の歩道で信号待ちをしていた(5月8日、大津市大萱6丁目

 重いけがを負ったわが子、そして、帰らない大切な命への思いを胸に、被害園児の両親や保育士ら二十数人が法廷に臨んだ。父親7人は、被害者参加制度を活用し、検察側席から被告の女(52)言動をじっと見つめた。

 検察側の冒頭陳述では、子どもたちの名前とけがの内容が、一人一人読み上げられた。「骨折で加療約6週間」「くも膜下出血」…。改めて事故の重大さが生々しく伝わり、傍聴席には涙をぬぐう女性の姿も見られた。

 この日の公判は約30分間で終了した。被告は、本人確認と罪状を認めたこと以外は発言しなかった。

 閉廷後、被害者側の代理人弁護士2人が会見し、初公判を見た両親らの気持ちを紹介した。

 今も入院治療が続く女児の両親は「頭を下げることなく、反省している態度が見受けられず残念」とし、別の両親は「(被害者には)大変だった2カ月を分かってほしい」と悔しさを伝えた。

 弁護士によると、事故の影響で、まだ職場復帰できていない親や、怖がって登園できない園児も複数いるという。次回公判でも両親らは被害者参加制度を使い、直接被告に質問したり、意見を述べるため準備を進めるという。