日本選手権後に笑顔を見せる大橋(東京辰巳国際水泳場)

日本選手権後に笑顔を見せる大橋(東京辰巳国際水泳場)

日本選手権の女子400メートル個人メドレーで3連覇を果たした大橋悠依(4月8日、東京辰巳国際水泳場)

日本選手権の女子400メートル個人メドレーで3連覇を果たした大橋悠依(4月8日、東京辰巳国際水泳場)

 韓国・光州で開幕した水泳の世界選手権は2年に1度の国際大会で、競泳は個人種目で金メダルを獲得すれば東京五輪代表に内定する。来年夏に迫る東京五輪の前哨戦となる。

 競泳の京都・滋賀勢は、前回の女子200メートル個人メドレー銀で日本記録保持者の大橋悠依(イトマン東進、草津東高-東洋大出)と初出場の大本里佳(イトマンSS、中大、立命館高出)が挑む。リレーには、大本と池本凪沙(コパン宇治、宇治中-近大付高)が登場する。

 大会は12~28日までの17日間。競泳は21~28日の日程で行われる。

 200メートルと400メートルのメドレー2種目で日本記録を保持する大橋は、リオデジャネイロ五輪で3種目の金メダルに輝いた前回覇者のホッスー(ハンガリー)との再戦に挑む。得意種目で東京五輪切符を狙う。

 「2年前のレースを超える時が来た」と満を持して臨んだ日本選手権は、自身が持つ日本記録に届かず表情を曇らせた。派遣標準記録にとらわれて心技体がかみ合わず「イメージした泳ぎと違うところにいた」という。闘病中で不在だった池江璃花子(ルネサンス)に代わり、女子エースとして期待を一身に背負った重圧にも苦しんでいた。

 一方、代表権は得られなかったが200メートルバタフライにも初参戦し、泳ぎの幅を広げるなど収穫を得た。日本選手権から2カ月後のジャパン・オープンでは400メートル個人メドレーを危なげなく制し、不振脱却の兆しを見せた。「追い込まれた中でのレースを体験できたのは良かった」と気持ちを切り替える。

 草津東高時代は目立つ選手ではなく、東洋大時代は貧血に苦しんだ。逆境を乗り越えて出場した前回2017年の世界選手権は200メートル個人メドレーで準優勝。最も得意とする400メートルでは表彰台を逃しただけに、今大会への思い入れは強い。「2年前は水泳が楽しくて、好きでやっていた。あの気持ちを思い出して頑張る」。心身ともに成長を遂げたエースの決意は固い。