蟷螂山のくじ改めに臨む梅村さん(下京区四条通堺町)

蟷螂山のくじ改めに臨む梅村さん(下京区四条通堺町)

 令和の時代を迎え初となる祇園祭。17日に京都市中心部であった前祭(さきまつり)の山鉾巡行では、令和初を記念して江戸時代の懸装品(けそうひん)で巡行に臨んだ山やさまざまな思いを抱いて参列する人の姿があった。

 先頭の長刀鉾に続く「山一番」を2年連続務めた蟷螂(とうろう)山では、くじ取り式で令和初の山一番を引き当てた西賀茂中教頭の梅村裕美さん(55)が「くじ改め」の正使の大役を果たした。

 巡行直前の午前8時前、「ヨッシャ」と短く気合を入れ、行列の先頭に立った。伏見工業高ラグビー部出身で故平尾誠二さんの1年後輩。勝負の大舞台は踏んできたが、「ラグビーとは異なる緊張感があった」。「練習してきたので慌てず落ち着いていこうと思うようにした」と、くじ改めでは泰然とくじを奉行役に差し出した。

 山鉾町にあるマンションの住民となり、山鉾巡行は17回目を数える。いつしか長男の風真さん(22)も10回目の節目を迎えるなどマンションに住む若い担い手は増えてきた。裕美さんは「祭礼の基本を踏まえ、変えるところは変えながら繰り返し続けていってほしい」。教員や親の顔ものぞかせつつ活躍ぶりに目を細めた。