京都御苑など市街地を望む音羽山山頂付近を飛行するオスプレイとみられる機体(5日午後1時34分、京都市山科区)

京都御苑など市街地を望む音羽山山頂付近を飛行するオスプレイとみられる機体(5日午後1時34分、京都市山科区)

 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で陸自と米海兵隊の日米共同訓練が行われた5日、京都市内で、滋賀県境方面の上空を通過する米軍輸送機オスプレイとみられる機体が見えた。京都府には、防衛省から府内通過の事前連絡はなかったといい、市民からは危険視する声が上がっている。

 オスプレイとみられる機体が見えたのは、同日午後1時35分ごろと同4時20分ごろ。防衛省近畿中部防衛局は「米軍の運用に関わることで、飛行ルートの詳細は把握していない」とするが、2機が三重県伊勢市の陸自明野駐屯地と同演習場を往復した時間帯だった。

 京都府は、オスプレイが府内を通過する場合、同防衛局に対して事前連絡を求めているが、連絡はなかったという。西脇隆俊知事は「飛行の事実を確認していないが、府内を飛ぶのであれば事前に連絡するようこれからも求めたい」とする。

 米軍基地に反対する市民団体「NO BASE!沖縄とつながる京都の会」共同代表の大湾宗則さん(78)は「陸上自衛隊の海兵隊仕様への転換が急速に進んでいる。今回の訓練もその一環で危険な状態だ。(防衛局が)飛行ルートを承知していないはずがない。日本政府が逃げていることが大きな問題だ」と憤った。

 饗庭野演習場ではこの日、大型給油車両の使用が困難な離島などを想定し、オスプレイ2機が、地上で陸自機に給油する初めての訓練を行った。陸自の多用途ヘリの操縦士ら12人、オスプレイ乗員約10人が参加。給油作業は約10分で終わり、多用途ヘリ操縦士の三吉悠司2尉(34)は「航空機同士の給油で、給油車両の使用が困難な災害現場への出動など陸自ヘリの可能性が広がる」となどと話した。