放火で死傷者が出た京都アニメーションのスタジオ近くに置かれた花束と「けいおん」のキーホルダー(19日午前8時45分、京都市伏見区)

放火で死傷者が出た京都アニメーションのスタジオ近くに置かれた花束と「けいおん」のキーホルダー(19日午前8時45分、京都市伏見区)

 33人が死亡、35人が負傷した「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区桃山町因幡)の火災から一夜明けた19日、現場付近では早朝からアニメファンや近隣の人たちが献花などに訪れ、犠牲者を悼み、負傷者の回復を祈った。消防や警察の現場検証も始まり、火災では平成以降最悪の死傷者数となった大惨事の原因究明が本格化した。

 京都アニメーションは京都や滋賀など、地元に密着した作品を多数発表してきた。同区に住む40代の会社員男性は出勤途中に花を手向けた。「京都の南部を題材にした作品を作り、親近感を抱いていたのでとても悲しい」。広島県呉市への帰り道に現場に立ち寄った男性(58)も献花し、「犯人への怒りが込み上げる。アニメやサブカルチャーへの影響が心配。負けずに頑張ってほしい」とエールを送った。東京から訪れた中国人の男性会社員(28)は「京アニは中国でも人気。今後の新作に影響が出るのが残念」と話し、花束を供えた。

 献花の中には、同社の代表作で、滋賀県豊郷町が舞台の一つとされる「けいおん!」のキーホルダーをつけたものもあった。花を供えると無言で足早に立ち去る人もおり、ショックの大きさをうかがわせた。

 手を合わせに来た人もおり、宇治市の派遣社員の女性(22)は「写真のようなきれいな絵で努力のたまものと言えるような作品を発表していた。怒りと悔しさが込み上げる」と語った。