草津の伝統野菜の「山田ねずみ大根」。実の先のひげが特徴

草津の伝統野菜の「山田ねずみ大根」。実の先のひげが特徴

真剣な表情で大根の出来栄えをチェックする審査員ら(滋賀県草津市草津町・湖南農業高)

真剣な表情で大根の出来栄えをチェックする審査員ら(滋賀県草津市草津町・湖南農業高)

 滋賀県草津市を中心にかつて栽培が盛んだった伝統野菜「山田ねずみ大根」の復活に取り組む湖南農業高(同市草津町)で12月、生徒らが育てた大根の出来栄えを競う品評会が開かれた。JA関係者ら専門家が、色味や大きさを品定めした。

 同大根は小ぶりで、大きい根の先に約10センチのひげのような細い根があるのが特徴。ネズミの尾に似ていることから、ねずみ大根と呼ばれる。歯応えが良く、たくあんの原料として明治期に栽培が始まり、最盛期の1935年には草津市とその周辺地域で約2900トンが作られた。70年ごろから病気に強い新品種の登場や食生活の変化で生産が激減し、現在出荷しているのは市内4農家にとどまるという。
 地域の伝統野菜を継承する目的で、同高では本年度から授業で栽培。農業科2年生が2人一組となり、校内農園で9月から育てた。花緑科の生徒も栽培した。
 この日は花緑科2組を含む8組が3本ずつ出品。審査員を務めたJA草津市元職員池本清和さん(71)=甲賀市=が「実の大きさが20センチほどで葉の付け根が細く白っぽいものが良い」と講評し、生産農家、JA職員らと丁寧に点検した。
 特に優れた3組を表彰した。3位になった農業科2年の男子生徒(17)は「試食すると甘くておいしかったので、また多くの人に食べてもらえるよう、自分たちで仕掛け作りを考えたい」と話した。