祇園祭の後祭(あとまつり)は21日、宵山期間を迎えた。京都市中心部の山鉾町は会所などに飾られた懸装品(けそうひん)を眺める人たちでにぎわった。
後祭の宵山期間は露店の出店や歩行者専用道路(歩行者天国)がなく、駒形提灯に照らし出された山鉾町は華やかながらも落ち着いた雰囲気に包まれた。
黒主山はマンションにご神体の大伴黒主像をまつり、大口袴や小袖といった衣装や前掛、見送を展示。保存会役員の説明を聞く人たちでにぎわった。
子どもたちが授与品を販売するところでは、浴衣姿で「おみくじどうですか、ちまきどうですか」と歌う声が響き、風情を一層高めた。
京都府警によると、午後5時半現在の人出は昨年並みの約3千人。宵山は23日までで、22、23日は午後5時~9時半まで、中京区の京都芸術センターで「エコ屋台村」が行われる。