浄妙山が新たに作った「楓図」の扇子

浄妙山が新たに作った「楓図」の扇子

 祇園祭の浄妙山(京都市中京区六角通烏丸西入ル)は、21~23日の後(あと)祭(まつり)宵山期間に販売する扇子を新たに作った。山の後掛を飾る長谷川等伯筆「楓(かえで)図」を採用、華やかな祭りの風を送る。

 浄妙山は、平家物語「橋合戦」の名場面をご神体人形で再現する。戦いがあった宇治橋にちなみ胴掛に等伯筆「柳橋水車図」を用い、前掛に長谷川久蔵筆「桜図」、後掛は「楓図」と等伯親子でまとめている。

 これまでも飾り扇などは作ってきたが、実用的な扇子がほしいという要望に応え、「楓図」(国宝)を所蔵する智積院の了解を得て、男女とも使える夏用の扇子に仕立てた。

 金地に色づいたカエデの大木が枝を張り、白いケイトウやキキョウ、ハギなどが描かれている。保存会の吉居章一理事長は「浄妙山ならではの扇子。ぜひ持ち歩いてほしい」と話す。4千円。