湯気が上がる大鍋で炊き上げられる大根(7日午前10時6分、京都市上京区・千本釈迦堂)

湯気が上がる大鍋で炊き上げられる大根(7日午前10時6分、京都市上京区・千本釈迦堂)

 京都市上京区の千本釈迦堂で7日、無病息災を祈る師走の風物詩「大根だき」が行われた。冷え込みの厳しい冬空の下、湯気を上げる大鍋から取り出されたほくほくの大根や油揚げを参拝者がほおばった。


 大根だきは鎌倉後期に慈禅(じぜん)が始めた。釈迦(しゃか)が悟りを開いた「成道会(じょうどうえ)」に合わせ、断面に梵字(ぼんじ)を書いた大根を参拝者にふるまったのが起源とされる。
 国宝の本堂前には直径約1メートルの大鍋が置かれ、僧侶が祈願した大根が煮込まれた。境内には甘い香りが立ちこめ、子どもからお年寄りまで大勢でにぎわった。
 富山県砺波市から訪れた男性(82)は「大病をしてから約10年、毎年来ている。おいしい大根を食べて、来年も元気に過ごせそうです」と顔をほころばせた。8日も行われる。有料。