京都アニメーション本社から近い高岡さん(右)の写真スタジオで、寄付やメッセージを受け付けている=宇治市木幡

京都アニメーション本社から近い高岡さん(右)の写真スタジオで、寄付やメッセージを受け付けている=宇治市木幡

放火事件の被害者を思い、折り鶴をつくる人たち(宇治市宇治・京阪宇治駅)

放火事件の被害者を思い、折り鶴をつくる人たち(宇治市宇治・京阪宇治駅)

 多くの死傷者が出た「京都アニメーション(京アニ)」の放火事件を受け、本社のある京都府宇治市では、募金活動や折り鶴の作成など支援の輪が広がり始めている。「自分たちにできることはないか」。京アニや作品に縁のある人たちが、未曽有の惨劇に心を痛めて立ち上がり、思いを届けようとしている。

 寄付金を募っているのは、木幡で活動するまちづくり団体「チームジャパンフォト」。京アニの本社近くで写真スタジオを営む高岡里映さん(53)が、知人らと2013年に結成した。高岡さんは「京アニに勤めている人を知っているし、以前は絵を描く参考にする写真のフィルム現像や家族写真の撮影で来てくれるなど、交流があった」と話す。

 団体メンバーの松澤晴美さん(55)=同市木幡=も「生活圏で凶悪な事件が起き、悔しいの一言。京アニは木幡の誇りで、何かしたいという思いはみんなある」と語る。

 定期的にチャリティーの手作り市やライブを開いてきた経験を生かし、「身の丈に合った方法で支援しよう」と、地域で催した20日の「サマーフェスタ」で寄付を呼び掛けた。28日まで高岡さんのスタジオで受け付けている。

 22日に訪れたピアノ講師の女性(56)=同市木幡=は「支援をしたいと家族とも話し合っていたところ、この活動を知った」と言い、用意されたノートにもメッセージを書き込んだ。問い合わせは同団体のフェイスブックへ。

 また、宇治市のNPO法人「まちづくりねっと・うじ」は、千羽鶴を京アニに届けようと、京阪宇治駅(同市宇治)構内で、誰でも自由に折り鶴を作ってもらえるコーナーを22日に設けた。京阪の駅は、宇治が舞台の作品「響け!ユーフォニアム」に登場するゆかりの場所でもあり、京阪電鉄が協力した。

 追悼のため事件現場を訪れた後に寄った女性(70)=大阪市=は「現場では献花ができず、少し心残りだった。亡くなられた34人の方への祈りの思いを折り鶴に込めました」と話した。8月4日までの午前10時~午後3時。同法人事務局070(4811)1311。